伸縮式雪おろし棒の加工・改良

コンパル アルミ雪崩・つらら落し(メーカー名 商品名)の不具合解消と太陽光パネルの除雪仕様に加工・改良する。



雪崩・つらら落し.png

不具合の発生



1シーズン使ってみて、思わぬ事態に遭遇した。

棒を伸ばして使っていたところ(伸ばす目安の位置にテープで目印があるのでその範囲内で)、何度かすっぽ抜けることがあった。

固定ネジをしっかり締めていたが、温度低下によるアルミの伸縮なのかわからないがとにかくすっぽ抜けた。

残った雪に先端と内側の棒だけの部分が刺さって、手には外側の棒だけがあるという状態。

抜けた先端から出た棒や雪かき部分が手に届く範囲(外側の棒も含め)の時は、すっぽ抜けた部品(先端と内側の棒)を付け直して作業できるが、届かない場所で抜けた時はあせった。

結果的には物干し竿とか(外側の棒より長いもの)を駆使して何とか難を逃れることが出来たのだが。

シーズンが終わってこれを解消するべく、改良・加工することにした。

ついでに気になる部分(太陽光パネルや屋根に傷を付けない工夫、ゴムが付いていない側でも使用できるように加工、等)もやる。


分解作業



まず、分解する。

先端の雪を押したり引いたりするプラスチック部品と棒の固定用ネジ部分の固定方法は蝶ネジ・六角ボルトとナットなので簡単に外せる。

棒の持ち手で雪かき部品の付いている側と逆側部分の持ち手兼カバー(紐などを付けたりフックに引っ掛ける輪がついているもの)は、ドライヤーで暖めただけでは緩まなかったので、暖めながら小さめのマイナスドライバーを境目に突っ込み、徐々にアルミ棒と樹脂(ポリエチレンかポリプロピレンか何なのかかわからないが少しやわらかい。)をはがしていくと取れる。

新品の場合は接着剤が効いているのでパーツクリーナーやペイント薄め液など溶剤を隙間に入れながらこじると接着剤が緩んで取りやすい。

そして径の大きめの外側、径の小さめの内側に分けられた。2mmほどの隙間が確認できる。


伸縮棒部分の改良・改造



伸縮棒すっぽ抜け防止加工.png
内側の棒のプラスチック部品が付かない側の先端をペンチで広げていく。(外側の内径ぎりぎりまで。やりすぎると伸縮させるときに抵抗になるので外側の棒に入れたままスライドさせて様子を見ながらやる。)

次に外側の棒の樹脂カバーの付いていない側の先端をペンチで狭めていく。(内側の棒の外径ぎりぎりまで、同じくやりすぎると伸縮時に抵抗となって伸縮しにくくなるので内側の棒を入れたままスライドさせて様子を見ながらやる。)

これで物理的にすっぽ抜けが起こらないように加工出来た。(人がこの幅の雪かきで押したり引いたりする程度では大丈夫。)


先端のプラスチック部分の改造・改良



雪崩・つらら落し先端部分の改良1.png

雪を押したり引いたりするゴム版が付いたプラスチック部分だが、棒に対しての角度が付いているので引く分には都合いいが押すことを想定していない。

通常の使い方は2Fやガレージなど高いところの雪を地上から引いて落としたり、つららに接触させて落としたりする目的だから屋根に上って雪を押すことは想定されていないようだ。

押すときはゴム版が付いていない方を下にすると押すのにちょうどいい角度になる。

そこでこちら側(ゴム版の付いていない方)にもゴム版を付けたら解消なのだが、同じように付けようとすると加工の面倒臭さや材料が必要なので安価で簡単に出来る方法を考えた。

まず、隙間テープなどのスポンジに両面テープが付いているものを接地面となる部分に貼る。

その上にゴムシート(薄めのゴムシート。たまたま滑り止め用のゴムシートがあったので物が乗っていない部分少しを切り取って使用。)を被せるように接着剤(合成ゴム系接着剤・コニシボンドなど)で貼り付ける。

これで上下逆にして押して使ってもパネルのガラス面や屋根の金属への当たりがやわらかくなった。

プラスチックのままでも積雪を押すのには問題ないが、ワイパーのように接地面にできるだけ密着させて押せたほうが効果は高い。

屋根の除雪で足場を作る際にも水滴や細かい雪が残っていると滑るので(ペンキを塗ったせい)、接地面に密着するようにと傷防止の為に加工しました。


あと棒との取り付け部分だが、ゴムの付いている面に対して垂直に蝶ネジ・ナットで固定されている。

パネルの積雪を押した際、パネルより少し奥へ行ってしまった時にそのボルト・蝶ネジ、反対側のナットからはみ出したネジがガラス面に接触しそうになった。

太陽光パネル雪おろし21.JPG
太陽光パネル雪おろし22.JPG
※画像は道具の加工・改良後に撮ったものでパネル奥に道具の接地面が落下した状態を再現したものです。

それ(接触による傷)を回避するために現在の取り付け穴と垂直(ゴム面に対して平行)に穴を空けて、棒との接続ボルトの飛び出しを横向きにした。

さらに念を入れてボルトのはみ出し部分と蝶ネジの蝶の部分にゴムシートを貼った。

目一杯手を伸ばした状態で接地面が落下すると持ち上げて復帰できなくて、少し左右に回して回転させながらパネルの淵に当てて接地面をパネル上に持ち上げないといけない。
その際にはみ出したボルトがガラス面に接触する。

伸縮棒の固定部品(伸縮させて任意の長さで固定するネジの部品)もゴムシートを貼って(何らかの拍子でガラス面や屋根に当たってもいいように)当たりをやわらかくした。


再組み立て



そして元通りに組みなおした。

持ち手のキャップ部分と伸縮時固定する部品の接着に合成ゴム系接着剤(コニシボンドなど)を使用した。



ちゃんちゃん。

使用していくうちに改良が必要になればどんどん改良していくつもりです。

通常はこの幅で都合がいいのだが、積雪が緩んだ状態の時に3倍くらいの幅で一気に積雪を押し引きしたくなる。
(常に幅を広く改造してしまうと重い積雪の扱いが困難になり、棒に負担がかかりすぎる。可変式かアタッチメントでなんとかしたい。)




2シーズン使用したところでゴム版を固定しているボルト・ナットが紛失(2箇所)していたので同サイズのものを取り付けた。
ボルト・ナットのはみ出しがないので液状のロックナットのようなものを使えばよいのだが、持っていないのでボルトとナットの外側から合成ゴム系接着剤を盛って緩み防止加工とした。
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